目次
大企業への転職
大企業への転職経験をまとめました。
また、周りの中途採用の方の特徴についても紹介しています。
これから転職を考えている方の参考になれば幸いです。
経歴等の紹介
私の経歴は以下の通りです。
業種:輸送機器の設計
学歴:大学院卒
前職在籍期間:新卒から5年
採用までの期間
転職活動はおよそ3ヶ月間でした。
最初は企業の採用ページから直接応募していましたが、なかなかうまくいきませんでした。
転職サイトに登録してからは、2ヶ月ほどで内定が決定しました。
当初から転職サイトを利用しなかった理由は、第一志望の企業が紹介先に含まれていなかったためです。
転職サイトがいいのか?自分で応募がいいのか?
転職の応募方法には、主に3つのパターンがあります。
1 転職サイト・エージェントの利用
2 企業HPからの直接応募
3 リファラル(社員紹介)採用の利用
私のおすすめは、転職サイト+エージェントの活用です。
転職サイト・転職エージェント
転職サイトでは、自分の情報を登録すると、企業の採用担当者から連絡をもらえます。
ただし、基本的にはプラットホームの提供のみで、応募書類や面接のサポートはありません。そのため、よほど魅力的な経歴や印象的なエントリーシートでない限り、見つけてもらうのは難しいです。
そこで活用すべきなのはが転職エージェントです。
エージェント経由の応募は、企業とのマッチングや書類添削、面接対策などきめ細やかなサポートを受けられます。
最大のメリットは、採用合格率は高く、サポートが手厚いという点です。
特にエージェントが企業の採用担当者と信頼関係を築いている場合は非常に強力で強いで、
面接の雰囲気や好まれる人物像を教えてもらえます。
また面接日程の調整から給与交渉も代行してくれるため、仕事を続けながら転職活動をする人にとっては大きな助けになります。
エージェントを複数併用する場合は、同じ企業への重複応募を避けるため、どの企業をどのエージェントに任せるか整理しておくと良いでしょう。
企業HPから自分で応募
転職サイトやエージェントを介さず、企業HPから直接応募する方法もあります。
私が転職活動していた際、ANAやJALといった大手企業はこの方式でした。
これは、新卒採用試験の時とほぼ同じ流れです。
企業のHPに採用応募→必要事項の入力→エントリーシートの提出→テストや面接という順序で進み、応募期間や面接日は企業側が指定します。
そのため、スケジュール調整が難しく、他企業と併願もしづらいのがデメリットです。
ただし本当に行きたい企業であれば、努力する価値は十分にあります。
他企業でエージェントのサポートを受けながら、練習も兼ねて応募してみるのも良い方法です。
リファラル(社員紹介)採用
行きたい企業に知人がいる場合、社員紹介制度を利用できることがあります。
社員の推薦を受けて応募する方法で、企業によっては非常に有利に働くことがあります。
社員紹介制度がある企業に限るので、知り合いがいる場合は一度話を聞いてみてもいいかもしれません。
ただし、この制度を利用できるのは、社員紹介制度が整備されている企業に限られます。知り合いがいる場合は、一度話を聞いてみても良いでしょう。
やること
大きく5つのやることがあります。
資格の更新、転職サイトの登録、転職エージェントとの面談、エントリーシートの作成、面接準備の流れになります。
資格の更新
TOEIC等の結果は、一年間有効というものが多いです。
そのため新卒時の結果が使えないという方は、必要な結果を出すために、試験を受けにいくことはもちろん勉強を行う必要があります。
転職サイトの登録
まず転職サイトに登録してみましょう。
私はビズリーチを使っていました。
無料コースと有料コースがありますが、無料ではほとんどスカウトは来ないです。
そのため最初は無料コースで登録し、転職することを決めてから有料コースに切り替えるでいいと思います。キャンペーンとかがあれば最初から有料コースでもいいです。
やるべきなのは企業リサーチと自分の経歴の見直しです。
どんな企業の採用実績があるかを調べて、行きたい企業があるのかを確認しましょう。
続いて自分の経歴の見直しです。
転職では、現在の仕事でどんな経験をして、どんな結果をもたらしたのかを求められます。
それをマイページに書いてみましょう。
書いた内容でスカウトが来たりしますが、まずは気にせず、今の自分を見つめ直し、言語化してみる練習をしましょう。
またスカウトが来ると、自分の市場価値がどのくらいかを知れるので、迷っている場合はそれをみて、転職するかしないかを決めるのも手です。
転職エージェントとの面談
私は転職すると決めてから、届いたスカウトに返信し、エージェント契約をしました。
2社と契約をして、進めました。
2社にした理由は、エージェントごとに強い企業が異なるので、行きたい企業ごとに分けました。
どちらにも共通して強みをもつエージェントの場合は、担当者さんがその企業の合格実績があるかを聞いて、ある方にお願いしてみましょう。
エントリーシートの作成と面接準備
出す企業を選定したら、エージェントと相談しながらエントリーシートの作成をしました。
添削と企業への提出はエージェントがやってくれるのでかなり心強いですが、私も何社か書類で落ちたので、絶対ではありません。
ただ敗者復活がある場合があります。
転職時の応募は部署まで指定していることが多いです。私はエントリーシートを出した部署ではダメだったが、別の部署からぜひ面接に来てくれないかとお呼びがかかったケースもあります。
もしかしたらエージェントの力もあるかもしれないです。
書類が通ったら、面接準備です。
新卒時とは異なり、現在の仕事のことを聞かれることが多いです。なので、何をやっていて、どんな成果を出したかを話せるように準備しましょう。具体的であればあるほどいいです。
また私は最終面接で技術発表があったので、現職で磨いた技術力をパワーポイントでまとめ、面接時に発表と質疑対応をしました。そのためその準備を行いました。
年収はどうなった!?
私は100万円くらい上がりました。
ただ転職した年は賞与がほとんどもらえないので、年収としては少なくなりますが、月収は増えるケースが多いと思います。
人によるとは思いますが、ほとんど人が年収アップを狙えると思います。
転職を成功させるには
転職ブームで誰でもどこにでも入れるような感じになっていますが、そんなことはありません!
ただしチャンスはたくさんありますし、入社難易度も新卒時よりも低いと思います。
現在の仕事も頑張りつつ、しっかり準備することが大事です。
絶対にうまくいく方法はない!
転職活動に「これをすれば必ずうまくいく」という方法はありません。
同じ業界でも企業によって求める人物像は違い、タイミングや運も大きく影響します。
目標とする企業の設定と、求められる力を磨く
転職活動では、まず「目指す企業を明確にすること」が大切です。
新卒のときも企業研究をしたと思いますが、社会人になった今こそ、もう一度しっかりと企業を理解する必要があります。
なぜなら、企業は「自社が本当に欲しい人材」を採用したいからです。
そのためには、相手(企業)がどんな人を求め、どんな力を重視しているのかを理解することが欠かせません。
企業が求めるスキルを把握するには、今の自分の経験を起点に考えるのが効果的です。
同じ業界や似た業種であれば、必要とされる力や価値観には多くの共通点があるはずです。
自分が今の会社で培ってきた力の中で、次の企業でも活かせるものは何かを整理してみましょう。
一方で、足りない力があるなら、それを磨く具体的な行動を取ることが重要です。
たとえば、語学力を高めたいなら学習を続ける。
マネジメント力をつけたいなら、後輩の教育やチーム運営に挑戦してみる。
リーダーシップを伸ばしたいなら、小さな業務でもリーダー役を引き受けて成果を出してみる。
こうした日々の実践が、転職時に「求められる力」を自信を持ってアピールできる土台になります。
転職は、今の環境をうまく使いながら次のステップへ進むための機会です。
自分の強みを見つめ直し、企業が求める力と自分の成長が重なるように意識していくことが、次のチャンスをつかむための一歩になると思います。
ポジティブな理由をもつ
転職を考えるきっかけは、人それぞれです。
「今の環境に物足りなさを感じる」「もっと評価されたい」「新しいことに挑戦したい」──誰しも、少なからずネガティブな思いを抱えて転職を考えるものです。
しかし、それをそのまま“転職理由”として伝えるのは、採用の場ではあまり効果的ではありません。
採用担当者が知りたいのは、「なぜその会社で働きたいのか」「入社後にどう活躍したいのか」という前向きな理由です。
「今の職場が合わなかった」よりも、「自分はこう成長したい」「この会社ならそれが実現できる」というポジティブな目的を語る方が、聞き手の印象も大きく変わります。
私自身、以前は“技術が昔からあまり変わらない保守的な環境”にいました。
そこで感じた停滞感が転職を考えるきっかけでしたが、面接では単に「古い環境が嫌だった」と言うのではなく、「より革新的で新しい技術を追い求める会社で、自分の技術力を磨きたい」という形で伝えました。
結果として、同じ経験でも“前向きな成長意欲”として受け取ってもらえたのです。
転職は、過去から逃げるためではなく、未来へ向かうための選択です。
ネガティブなきっかけがあっても構いません。
それをポジティブな理由に言い換えることで、自分の方向性が明確になり、面接でも自信を持って話せるようになります。
“どう変わりたいのか”を中心に語ることが、あなたの思いを一番正しく伝える方法です。
転職のタイミングは?
転職を考えるきっかけは、人によって異なります。
ただし、どんな理由であっても「今すぐ転職すべき場合」と、少し時間をかけて準備した方が良い場合があります。
まず、心身ともに不調をきたしている場合は、迷わずすぐに行動すべきです。
仕事が原因で睡眠が取れない、食欲がなくなる、出勤するのが苦痛に感じる──そんな状態を我慢して続けるのは、自分を追い詰めるだけです。
心と体の健康を守ることは、キャリア以前に最も大切なことです。
「環境を変える」という決断は、逃げではなく“自分を守るための行動”として胸を張っていいと思います。
一方で、そうした切迫した状況でないなら、転職は「自分がどう成長したいか」を軸に考えるのが良いタイミングです。
今の環境で得られる経験を整理し、「次のステップで何を学びたいのか」「どんなスキルを磨きたいのか」を明確にすることで、転職がより前向きなキャリアの選択になります。
転職は“逃げるための出口”ではなく、“次のステージへ進む入り口”です。
焦って動くよりも、自分の気持ちと状況を冷静に見つめ、最適なタイミングで行動することが、長く続くキャリアを築く上で一番の近道になります。
転職活動は大変ですが、環境を変えたり、年収アップする上で、一番即効性のある方法です。
今の生活に満足していないのであれば、挑戦してみることをお勧めします。
そのためにも今の職場をうまく活用して、自分の市場価値を高められるように意識的に努力してみましょう。

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